以前、マトリクスのホームページ用の撮影で伺った際に、被写体である社員の皆様の中でとても目立っていたのが、営業部に所属する森さん。特に中心になってお話をされていたわけではなく、なんというか、その存在自体がすごく目立っていた・・・もちろん、良い意味で(笑)。その秘密は、彼自身の持つキャラクター以外に、飲食店から介護(介助スタッフ)という異色の職歴にもあった。
『レストランバーでバーテンをしていた時に当時のオーナーが、よく言っていたんです。お客様の電話番号を5分で聞け!と(笑)つまり常連さんだけではなく、初めて訪れたお客様と電話番号を聞けるくらい仲良くなれ、しかもできるだけ早く・・・そうすれば繁盛するのだ、ということなのですが、その訓練と言うか、習慣みたいなものが身についているんでしょうね。』
オーバーアクションを交え、笑いを取りながら、熱心に語る。その様子から、話を始めると誰とでもすぐに仲良くなってしまうタイプだということが受け取れる。初対面の相手でも打ち解けるまでのスピードはかなりのものだ。
『介護を始めたきっかけは、中学校に上がる前から祖母の世話をしていたのですが、そういうこともあって、もともと高齢者の方とふれあう事が好きだったんです。飲食店の店長をしていたころ、割とうまくいったものですから、調子に乗って(笑)、じゃあ、次は何をやろうか、と考えて。サービス業や人とふれあう事が好きなので、以前から気になっていた介護の仕事を始めようと決意し、何の未練もなく店長職を退きました。』
ところが、初めて携わった介護の仕事は好きな高齢者介助ではなく、中でも難しい障害者向けの介助スタッフだった。
『非常に大変なお仕事でした。正直続けられないかもしれない・・・と思ったのですが、勢い余って前職を退いた身ですから(苦笑)大変でしたが、それでも担当していた方が無事に職を得て、東京へ行き自立してお仕事を始めた時には嬉しかったですね。また、叱られた事もありますよ。人生の大先輩といえる年齢で、元歯科医師の方です。今でもおつきあいがあるほど仲良くさせて頂いてますが、当時は僕の傲慢さに対して喝を入れられました。笑』
24時間一緒に居て人様の生活のサポートをしていると、そんなつもりがなくてもつい『してやっている』というような態度になりがちだという。『調子に乗っていた』頃を思い出し、反省し、これまでの自分を改める良い機会になった、と照れくさそうに語った。

その後、念願の高齢者介助スタッフを一年程経験。痴呆のお年寄りと毎日を過ごす。自己紹介をしても憶えてもらえないので毎日自己紹介をする。人とふれあうのが好きなので、大変なりにも楽しくお仕事ができたが、介護の仕事で腰を痛めることもあり長くは続けられない。別のかたちで介護に携わるには、介護者を派遣する側・・・ということで、介護者の派遣事業に興味を持ち始めたという。
ちょうどその頃、以前から付き合いのあるマトリクス社員・森田さんと飲みに行った時のこと。介護事業の派遣をしたいと思っていることを話すと、『あ、うち派遣会社よ』と・・・。現在マトリクスには介護事業というものはないものの、派遣業界を知る、経験することが大事だと考え転職を決意。森田さんを介してマトリクスへ入社、現在に至る。
『今は、介護事業というのはありませんが、マトリクスは無限の可能性を秘めた会社ですから、近い将来介護事業を始められるかもしれません。その時にはさすがに派遣業界に関する知識も経験も増えていると思いますし、是非、その事業の中心となって引っ張って行きたいですね。』
熱意を見せながらも、『自分はまだまだ2年目で、なかなか難しいと感じることは多いですよ。一番慣れないのは毎日スーツを来て出勤することですかね、、』という冗談は忘れない森さん。マトリクスの派遣スタッフからも、厚い信頼を得ている。
『初めて担当したのは某コールセンターのオペレーターです。スタッフを連れて最初に面接に伺った時は実は不採用になってしまって・・・面接前に念入りな打ち合わせをすることもなくそのまま行ってしまったのでスタッフも僕自身も緊張してしまったんですよね。こんなはずはない!と担当の方にお願いしてもう一度面接をしてもらったんです。』
スタッフ自身にも頭を下げてもう一度面接に挑み、今度は採用となった。それからというもの、面接やその後のケアは特に慎重かつ念入りにするようになった。
『スタッフには毎日電話しましたよ。彼女みたいに。気持ち悪いでしょ?(笑)でもそのうち、森さん、もう大丈夫ですから、何かあったらすぐに連絡しますよ!!と拒否されました。笑』
失敗をバネに、常に向上していく姿勢と熱意がスタッフにも伝わっているようだ。ただ仲良くなりすぎて、厳しいことが言えなくなってしまうこともある。『嫌われても良いから、メリハリのある関係を築いて行くことが今後の課題』だという。
派遣スタッフからはもちろん、入社二年目ながら、同社員からも頼りにされている兄貴分の森さん。笑いの絶えないインタビューとなった。












